第10話タイトル「月夜の晩に」
第10話前半パートのあらすじ・ネタバレ
森子はシャワー室から出てタオルで体を拭く。鏡に映る自分を見て、自分は何をしているんだろう…と思う。
そして桜井が用意した桜井の服を着るのだった。
桜井はやかんでお湯を沸かしていた。そして森子が泣いていた事を思い出す。
小岩井ならこういう時、どうするのか考え、励ますのも上手なんだろうなと思うのだった。
桜井は突然小さく笑い、からかう方かなと思い直す。
桜井は自分ならどうだろう、と思いリリィなら林(森子)を元気付け、遊びに行くのかなと思うのだった。
お湯が沸いたのでやかんの火を桜井が止めると、森子が壁に半身になりながら、少し聞きたい事があると言い話かけてきた。
桜井は服が大きすぎたのか聞くと、いえ、と答え着ていた服を干させて欲しいと森子。
乾燥機で乾かすと言うと、すいませんと森子は言った。
森子が裸足なのに気づくと、スリッパを廊下においていた事を言う桜井。
森子が気づかなくて謝ると、桜井は軽く笑った。
服を乾かしたいと言うと桜井が乾燥機を使う為に、脱衣所に向かおうとする。
森子は慌てて私がやります!と言い脱衣所に駆け込むのだった。下着まで見られたら、今度こそ恥ずかしぬ…と思う森子。
乾燥機に服を急いで投げ込みスタートボタンを押す森子。
乾燥機から「乾燥を始めます」と音声が鳴るのにお願いしますと律儀に返事をしてしまう森子。
部屋に戻ると、桜井が暖かい飲み物を用意してくれていた。
森子が飲み物を飲んでいると、桜井は森子を見ながら、だぼだぼパーカー、イイ!と心の中で思うのだった。
森子が桜井にどうしたのか聞くと、何でも、つい…何でもないです、本当にと桜井は答え慌てるのだった。
そしてもう一度、森子を見るのだった。
森子はなんかスッゴイ見られてる…と思う。
桜井がまた、やっぱりイイ!と思っていると森子がソファーに座りませんかと言う。
桜井は横並びだとよく見えないから、じゃなくて話にくいかなと言い訳するのだった。
森子が確かに公園のベンチみたいですねと言い、床に座る。するとお客さんが床に座るのはアリエナイと言い桜井は自分も床に座る。
それは違うと思いますと森子、そして周りを見渡し桜井が素敵な所に住んでいるですねと言う。
それほどでもないですと桜井。私のアパートはもう古くて狭いのでと森子。
そして森子は部屋にあるパソコンを見るのだった。それに気づいた桜井はパソコンが気になりますかと聞くのだった。
森子は部屋をじろじろ見てすみませんというと、いえと桜井。
パソコン画面が消えているけど、ファンが回っているから電源が付いているんだなとか、キーボードがちょっとピンクっぽいのが可愛いなあとか、そしてやはりそのパソコンがリリィのパソコンなのかなと言い、
すぐにすいません常にゲームに助けられた人間でしてその中でもリリィや
ハースには本当に恥ずかしい話ばかり聞かせてしまっていて、そのチャットをここで打っていのたかと思うと恥ずかしいやら感動やらで…と森子。
森子は自分でも何をやっているのやら、落ち着きがなくてすいませんと言うのだった。
桜井はその様子を見て、森子がこんなに混乱するんだと思う。
そして桜井はパソコン見ますか?と言うと、いいんですか?と森子。
パソコンが起動すると見て良くわからない感嘆の声を上げる森子。
そしてフリドメールを起動しようとすると、桜井がアイコンはここですよと森子が手で握るマウスの上から触れたのだった。
森子があっと声をあげると、桜井はすみません!と言い離れる。
フリドメールが始まると、これがリリィなんですね、生のリリィさん!と興奮する
森子。
桜井がギルドのメンバーは誰もINしてなさそうですね。とモニターに顔を近づけて
言うと、森子はち、近い…動揺してはならないと思うのだった。
心の中でごめんなさい…ドキドキします…と思う森子だった。
そして桜井はオフでネトゲの知合いに会ったりしないんですかと森子は聞く。
さすがにそれはないですと桜井。そして普段リリィとして振舞っているので恥ずかしいと言うのだ。
知っての通り、結構なねこかぶりなので、そういったお話も頂きませんしと桜井。
そうなんですかと森子。そして桜井が話そうとしていると、森子の髪の毛に顎が触れてしまう。
すぐに謝り、離れる桜井、そして大丈夫ですと答える森子。
森子と桜井はお互いに黙ったまま見つめ合うのだった。
第10話後半パートのあらすじ・ネタバレ
森子と桜井はお互いに何か言おうとすると、森子のお腹がタイミング良く鳴る。
桜井は笑い、森子はこういうキャラでいんですと言うのだった。
すぐに何か作ると桜井は言い、台所へ行く。すると森子もやって来て手伝うという。
レタスをちぎる森子を桜井は見て、可愛い…と思うのだった。そして余所見をしていたので軽く焼けどをする。
出来た料理を森子は食べて美味しいといい、桜井はそれは良かったという。、
森子は全てたいらげご馳走様でしたと言うが、空腹に負けて全て食べてしまった、美味しかったとは言え、ちょっと前に凹んでいた人間の行動とは…と考えこんでしまう。
食べ終わると、桜井は後片付けをしようとする。森子はお皿洗いくらいはしますと言うので桜井はお願いする。
皿を洗いながら森子は桜井に謝る。コンビニのオーナーにも嫌な態度にみえただろうしと森子。
桜井はオーナーもデリカシーがなかったという。
そして桜井は森子は自分を卑下するがそんな事はないという。
周りも森子が思っているよりずっと森子の事を評価しているというのだ。
俺も分かっているし、分かっているつもりですと桜井。
桜井はリリィとしても桜井優太としても、森子に会えて本当に良かったと思いますと言うのだった。
だから…と話を続けていると森子は涙を零していた。
桜井は焦り、森子の涙を拭こうとするがハンカチが見つからずシャツの袖で拭いてやるのだった。
すいません、泣くつもりじゃあ、なかったんですけど…と森子。
森子は会社をやめて、ニートになって、ネトゲは楽しかったけど、でもどこかうしろめたい気持ちがあった、こんな事してていいんだろうかと思っていた。
だが、桜井が森子に言った森子に会えて良かったっていう言葉で上手く言えない感情で一杯になり、その後しばらく涙が止まらなかったのだ。
1つだけ間違いのない事があって、桜井の言葉が森子にとってとても嬉しかった。
桜井と森子が見つめあい、二人が何か話そうとすると今度は、乾燥機からタイミングよく乾燥完了の音声が流れるのだった。
森子が長居してすみませんと言うと、いえいえ、と桜井。
森子は凄く楽しかったといい、じゃあまた、と言って帰って行く。
桜井は森子を呼びとめ、家まで送って行く事にする。
家の前まで着くと森子は桜井に礼を言う。桜井がじゃあと言うと森子はアパートの階段を上ろうとする。
桜井は森子を呼びとめ、告白しようとするが、子供達に邪魔されてしまう。
そして桜井はまたゲームの中でもリアルの世界でも沢山遊ぼうと言うのだった。
森子はこちらこそぜひ!と答える。
二人が空を見上げるとは晴れた空に虹が掛かっていた。
フリドメールの世界
林達はギルドメンバーみんなでボスと戦っていた。
リリィの支援魔法を林が受け、見事にボスを倒したのだ。リリィと林はお互いに喜び合う。
それをみていた、ぽこたろうは林の悩みが解決したみたいだと言うのだった。
悩んでるみたいだったから心配していたとライラック。
ほっときゃいいとNico。
そしてカンベ(藤本)は全然わからないとつぶやくのだった。
リリィと林は2人でいつもの木の上に来ていた。
リリィは林に綺麗な満月だと言うので林が空を見るとそこには三日月しかない。
林が不思議に思っていると、外とリリィ。
森子が現実世界の空を見上げるとそこには綺麗な満月が浮かんでいた。桜井も同じように満月を見上げていたのだった。
森子はお洒落をして待ち合わせをしていた。すると小岩井がやってくる。
森子が驚いていると、小岩井は桜井と森子がデートをすると聞いたという。
森子が焦っていると、桜井が走りながらやってくる。
だから話たくなかったと言うのだった。
小岩井は仕事が残っているしデートの邪魔をするつもりはないと言う。
デートと言う言葉を聞き、顔を真っ赤にする桜井と森子。そしてデートだなんて言ってないと言うのだった。
小岩井は映画みて、食事するんだったらデートだと言う。
2人が照れるのを見て、小岩井は邪魔ものは消えるといい走り去っていく。
森子と桜井が歩いていると、カップルと何組もすれ違う。
恥ずかしさと緊張で笑って誤魔化す二人。
森子は1人、立ち止まり今の自分でも桜井は受け入れてくれていると思う。
でも、もう少し桜井が自分といても恥ずかしくならないようになりたいと思うのだった。
そして森子が新たな一歩を踏み出そうとすると、躓きそうになる。桜井が森子の手を握り助けるのだった。
森子がお礼をいい手を離そうとすると、桜井がもう一度握り手を握る。
2人は緊張しがらも手を強く握ったまま歩いて行くのだった。